いま振り返る “アイドル戦国時代” から令和の“Kawaii” まで──日本アイドル史25年を一気読み!

「最近のアイドル、多すぎてよくわからない…」
「でも、なんだかすごく盛り上がってる気がする」

もしあなたがそう感じているなら、その感覚は驚くほど的確だ。モーニング娘。が日本中を熱狂の渦に巻き込み、AKB48がCDセールスの記録を塗り替え社会現象となった時代から、およそ四半世紀。今、日本のアイドルシーンは、歴史上最もグループ数が多く、最も多様化し、そして最も予測不可能な、混沌と熱狂が渦巻くエキサイティングな時代に突入している 1

2023年、”楽器を持たないパンクバンド” BiSHが東京ドームでその歴史に幕を下ろしたことは、一つの時代の終わりを象徴する出来事だった 4。しかし、それは新たな物語の無数の始まりでもあった。彼女たちが灯したロックの魂は、決して消えることなく全国のライブハウスで脈々と受け継がれ 6、一方のメインストリームでは、TikTokという新たな主戦場から、次々と新しい時代のスターが生まれている 8

海外に目を向ければ、K-POPはかつての「黒船」から、日本人メンバーを多数擁する「ハイブリッド戦略」へと進化を遂げ、グローバル市場を席巻 9。そして、巨大な地殻変動が起きた男性アイドル市場では、長きにわたる支配構造が終わりを告げ、実力主義を掲げるグループが覇を競う、真の「戦国時代」の火蓋が切られたのだ 12

これは、単なる流行の解説ではない。2000年代から現在に至る、日本のアイドルたちが血と汗と涙で紡いできた、壮大な叙事詩(サーガ)である。この混沌と熱狂の正体を、可能な限り詳細に解き明かしていく。

第1章:僕らが愛した「天下統一」の夢──モーニング娘。、AKB48、ももクロが築いたそれぞれの王国

2000年代から2010年代初頭、日本のアイドルシーンには確かに「天下」と呼べる景色があった。だが、その統一の形は一つではなかった。それぞれのグループが、異なる哲学と戦略で、自らの「王国」を築き上げたのだ。

モーニング娘。が示した「二つの頂点」

モーニング娘。の「天下」は、性質の異なる二つの輝かしい頂点として理解されるべきだ。

第一の頂点は、1999年にリリースされた「LOVEマシーン」のミリオンセラーに端を発する、まばゆいばかりの「黄金期」である 15。後藤真希という、時代が求めるカリスマ性を備えた新エースの加入は起爆剤となり、グループは社会現象と呼べるほどの圧倒的な商業的成功とメディア露出を誇った 15。派生ユニットである「プッチモニ。」や「ミニモニ。」も次々とヒットを飛ばし、文字通り国民的アイドルとして日本のエンターテインメントシーンを席巻した 16

しかし、栄華は永遠には続かない。2000年代中盤以降、メンバーの卒業やスキャンダルが相次ぎ、メディア露出は徐々に減少していく 15。この低迷期を経て、高橋愛がリーダーを務めた2007年から2010年頃にかけて、第二の頂点である「プラチナ期」が訪れる 18。この時期は、「黄金期」のような爆発的な商業的成功には恵まれなかったものの、メンバーのパフォーマンススキル、特に歌唱力とダンスのクオリティが飛躍的に向上し、ライブパフォーマンスを中心に専門家や熱心なファンの間で極めて高い評価を獲得した 18。ただし、「プラチナ期」という呼称と、その伝説化は、主に当時のメンバーが卒業した後に定着したものであり、リアルタイムでの世間的な認知度は限定的であったという点は重要である 19

このように、モーニング娘。の「天下」は、巨大な商業的成功を収めた「黄金期」と、パフォーマンスの質で後世に語り継がれる「プラチナ期」という、二つの異なる性質を持つ時代に分けられるのだ。

AKB48が起こした「市場革命」

AKB48の「天下」は、2005年の結成から数年の雌伏期間を経て、2000年代末から本格的に始まった 21。特に2010年以降、彼女たちはCDの売上記録を次々と更新し、日本の音楽市場における絶対的な覇者として君臨した 21。2013年には、ギネス世界記録に「最もメンバー数の多いポップグループ」として認定され、CD総売上枚数も日本の女性アーティストとして歴代最高を記録するなど、その規模は他の追随を許さなかった 21

彼女たちの成功の核心は、単なる楽曲の良さやメンバーの魅力に留まらない。「会いに行けるアイドル」というコンセプトを掲げ、握手券付きCDの販売、ファン投票でシングル曲の歌唱メンバーを決める「選抜総選挙」や、運だけでセンターが決まる「じゃんけん大会」といった、ファン参加型イベントを組み合わせた独自のビジネスモデルにある 21。この手法は、2000年代の経済不振の中で驚異的な経済効果を生み出し、「経済奇跡」とまで評された 21。AKB48の「天下」とは、CD市場の構造そのものを変え、ファンエンゲージメントのあり方を再定義した、産業レベルでの革命であった。

ももいろクローバーZが叫んだ「パフォーマンス至上主義」

AKB48が市場を支配する一方で、全く異なるアプローチで頂点を目指すグループがいた。ももいろクローバーZ(2011年に改名、前身はももいろクローバー)である。彼女たちの「天下」は、商業的規模よりも、その唯一無二のパフォーマンスと画期的な実績によって築かれた。

2010年頃から本格化する「アイドル戦国時代」を象徴する存在として台頭した彼女たちは、全力のライブパフォーマンスで熱狂的なファンベースを確立した 22。その頂点として象徴的なのが、2014年に女性グループとして史上初となる国立競技場での単独コンサートを2日間にわたって開催し、11万人を動員したことである 24。これは、AKB48とは異なる形でアイドル界のトップに立ったことを示す歴史的偉業であった。百田夏菜子の代名詞である「エビ反りジャンプ」に代表される、アスリートのような身体能力を駆使したパフォーマンスは、従来のアイドルの枠組みを大きく超えるものであり、彼女たちの「天下」がパフォーマンスの説得力と革新性に基づいていたことを物語っている 25

「アイドル戦国時代」はこうして始まった

「アイドル戦国時代」という言葉と、それが指し示す現象が本格的に始まったのは、2010年頃とされている 22。この言葉の生みの親は、元スマイレージ(現アンジュルム)のメンバー、福田花音であった 28

2010年は、日本のアイドルシーンにおいて地殻変動が起きた年として記憶されている 29。この年を境に、AKB48が国民的存在へと駆け上がる一方で、多種多様なアイドルグループが次々とデビューし、群雄割拠の様相を呈し始めた 30。この時代の幕開けを象徴するのが、2010年に開催された複数のアイドルフェスである。特に、ニッポン放送が主催した「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」は画期的であった 29。当時、大手芸能事務所に所属するアイドルグループが事務所の垣根を越えて共演することは極めて稀であったが、このイベントにはSKE48(AKS)、スマイレージ(ハロー!プロジェクト)、ももいろクローバー(スターダストプロモーション)といった、異なる事務所のグループが一堂に会したのだ 29

チケットは即日完売し、業界内外で大きな話題を呼んだこのイベントの成功は、アイドルブームの到来を関係者に確信させるものであった 29。プロインタビュアーの吉田豪氏が指摘するように、この現象は自然発生的なブームというよりも、一部の「仕掛けろ!」という発想を持つプロデューサーによって意図的に「誘発された」側面を持つ、産業主導の現象だったのである 29

第2章:常識を壊せ!──BiSとBABYMETALが投じた異端の爆弾

「アイドル戦国時代」の喧騒の中、シーンの常識を根底から覆す二組の異端児が現れた。彼女たちの登場は、アイドルという概念そのものを拡張する事件だった。

BiS(新生アイドル研究会):パンクロックによる偶像破壊

2010年にプー・ルイを中心に結成されたBiS(新生アイドル研究会)は、アイドルシーンにおける極めて過激な存在であった 31。彼女たちは「アイドルを研究して、アイドルになろうとする」というコンセプトを掲げ、アイドルの常識を次々と破壊していった 31

その音楽性は、サウンドプロデューサー松隈ケンタによる本格的なパンクロックやオルタナティブロックを基調としていた 31。さらに衝撃的だったのはそのパフォーマンスである。メンバーが全裸に見えるような衣装でミュージックビデオに出演したり、ライブではスクール水着姿で客席にダイブしたりと、炎上商法とも言える過激な活動で注目を集めた 31。ファン(通称:研究員)もモッシュやリフトで応え、ライブ会場はアイドルのステージというよりはパンクバンドのそれと変わらない混沌とした空間と化した 31。BiSは、「アイドル=清楚」という固定観念を暴力的に破壊し、アイドルというフォーマットの中でロックの持つ衝動性や反骨精神を体現した、真のオルタナティブであった 34

BABYMETAL:メタルとカワイイの禁断の融合

BABYMETALもまた、2010年にアイドルグループ「さくら学院」のクラブ活動ユニットとして誕生した、前代未聞のハイブリッドグループである 35。彼女たちは「アイドルとメタルの融合」をテーマに掲げ、SU-METALの卓越したボーカルと、YUIMETAL、MOAMETAL(当時)のキレのあるダンスを、超絶技巧を誇るバックバンド「神バンド」が奏でる本格的なヘヴィメタルサウンドに乗せるという独自のスタイルを確立した 39

この、少女たちの「カワイイ」ルックスやパフォーマンスと、重厚で攻撃的なメタルサウンドという極端な「アンバランスさ」は、国内外の音楽ファンに衝撃を与え、特に海外で熱狂的な支持を獲得した 37。当初はイロモノとして見られることもあったが、その圧倒的なパフォーマンスの説得力によって、ジャンルの垣根を越えた評価を確立 39。BABYMETALの成功は、アイドルというプラットフォームが、いかに異質なジャンルと結合し、全く新しい価値を創造しうるかという可能性を世界に証明した事例となった。

第3章:令和の革命──TikTok、”Kawaii”、そしてポストBiSHの風景

2023年6月、”楽器を持たないパンクバンド” BiSHが、人気絶頂の中、東京ドームでのライブを最後に解散した 4。彼女たちの不在は、メインストリームにおけるロックアイドルの存在感を希薄にしたかもしれない。しかし、「ロックアイドルが地下へ戻った」という見方は、現象の表面しか捉えていない。

BiSHの成功は、ロックやパンクといった音楽性を軸とするアイドルが商業的に成立し、大きなムーブメントになりうることを証明した 6。その熱い魂は、WACK所属の後続グループや、BiSHの影響を受けた数多くのグループに受け継がれ、今も全国のライブハウスで独自の生態系を育んでいる 6。これは「後退」ではなく、メインストリームとライブシーンという「市場の分岐」と捉えるのが正確だろう。

では、現在のメインストリームの覇権はどこにあるのか? その答えは、SNS、特にTikTokにある。

「かわいい」の新潮流:FRUITS ZIPPER、超ときめき♡宣伝部、CUTIE STREET

現代のメジャーシーンを席巻するのは、「自己肯定感高めのかわいいソング」を武器とするグループたちだ。彼女たちの成功の背景には、TikTokを最大限に活用した、極めて緻密な戦略が存在する。

FRUITS ZIPPER:SNS時代の成功方程式

2022年にデビューしたFRUITS ZIPPERは、アソビシステムが手掛けるアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」に所属し、「原宿から世界へ」をコンセプトに活動している 44。彼女たちをスターダムに押し上げたのは、2022年にリリースされた楽曲「わたしの一番かわいいところ」である 8。この楽曲の成功は、偶然ではない。ポジティブで自己肯定感を満たす歌詞、そしてTikTokでのダンスチャレンジを誘発するように意図的に作られた、誰でも簡単に真似できるキャッチーな振り付け 8。運営側はTikTokでのバズを戦略的に仕掛け、バイラルヒットを創出。これにより、デビューからわずかな期間で知名度を飛躍的に高め、2023年には日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞するに至った 47。

超ときめき♡宣伝部:王道と現代性のハイブリッド

超ときめき♡宣伝部(通称:とき宣)もまた、TikTokをきっかけに人気が爆発したグループだ。2021年にリリースされた「すきっ!~超ver~」が、韓国を始めとする海外のTikTokユーザーの間で大ヒットし、世界的な知名度を獲得した 48。彼女たちの魅力は、スターダストプロモーションらしい王道の正統派アイドル像と、現代的な共感を呼ぶ歌詞世界の融合にある 50。楽曲は、「もっと私を見てほしい」という強い承認欲求や、「スマホのカメラロールなんてどうせ私ばっかでしょ!?」といった、恋愛における独占欲をポジティブかつ力強く歌い上げる 53。こうした「圧の強い」歌詞は、SNS時代を生きる若者、特に女性ファンからの熱い支持を集める要因となっている 54。

CUTIE STREET:「成功の方程式」の再生産

2024年8月にデビューしたCUTIE STREETは、FRUITS ZIPPERの妹分であり、同じく「KAWAII LAB.」に所属している 56。彼女たちの存在は、FRUITS ZIPPERで確立された「成功の方程式」がいかに体系化され、再生産可能なものになっているかを明確に示している。デビュー曲「かわいいだけじゃだめですか?」は、リリース直後からTikTokで爆発的に拡散された 56。キャッチーなメロディー、セリフ調の歌詞、真似しやすい振り付けといったバイラル設計に加え、公式TikTokアカウントでは1日に5本もの動画を投稿するなど、圧倒的な物量でユーザーとの接触機会を最大化する戦略が取られている 61。CUTIE STREETの即座の成功は、現代のアイドル市場において、ヒットがもはや偶発的なものではなく、緻密なSNSマーケティング戦略によって計画的に生み出されるものであることを裏付けている。

市場の飽和:史上最大レベルのグループ数

2010年代の「アイドル戦国時代」以降、アイドルグループの数は爆発的に増加した。特に、特定の地域を拠点に活動する「ご当地アイドル(ローカルアイドル)」の増加は著しく、ある調査によれば、その数は2021年から2022年にかけて2,100組を超え、過去10年間で約8倍に増加したと報告されている 1。メジャー、インディーズ(地下)、地方を問わず、無数のグループが乱立する現在の状況は、日本の芸能史上、最もアイドルグループの数が多い時代であると言えるだろう 3

第4章:グローバルな潮流と国内の潮汐──シティポップとK-POPの影響

日本のアイドルシーンは、常に海外からの波に影響され、進化してきた。近年、その影響は二つの大きな潮流として現れている。

シティポップ・ルネサンスとその偶像的残響

2010年代後半から、YouTubeやストリーミングサービスを通じて、日本の70~80年代の音楽、特に「シティポップ」が世界的な再評価を受ける現象が顕著になった。その火付け役となったのが、竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」や松原みきの「真夜中のドア~Stay With Me」といった楽曲のバイラルヒットである 66。このブームは、当時のアイドルにも光を当てている。その代表例が、

岡崎友紀の1981年のアルバム『So Many Friends』だ 67。この作品は、近年のシティポップ・ブームによって再評価が高まり、カラーヴァイナルでの再発が実現した 67。一流ミュージシャンが参加した本格的なサウンドは、岡崎がアイドルからアーティストへと脱皮を図った意欲作として、現代のリスナーにも新鮮な魅力をもって受け入れられている 67

K-POPの進化する日本戦略:侵攻から統合へ

K-POPアイドルの日本における展開は、時代と共に劇的に変化した。KARAや少女時代が日本デビューを果たした2010年前後は、J-POPが市場を席巻しており、彼女たちが提示した完璧に統制されたパフォーマンスは、日本の視聴者に大きな衝撃を与えた 68

しかし、現在のK-POPの日本戦略は、単に楽曲を輸出する段階を遥かに超え、より高度で統合された「戦略的ハイブリッド化」へと進化している。現在、K-POPグループに日本人メンバーが含まれることは珍しくなく、むしろスタンダードになりつつある。TWICEのミナ、サナ、モモ、LE SSERAFIMのサクラ、カズハなど、その数は70人以上にのぼるとも言われる 9。日本人メンバーの存在は、日本市場でのプロモーションを円滑にし、ファンに親近感を与える。さらに、オーディション番組を通じて、当初から日本と韓国のメンバーで構成される「日韓合同グループ」も数多く生まれている 11。この戦略の最終目的は、単に日本市場で成功することだけではない。世界第2位の音楽市場である日本を、欧米を含むグローバル市場全体へ展開するための重要な戦略的拠点と位置づけているのだ 73

第5章:新たな戦場──男性アイドル市場の再編

そして今、最も激しい地殻変動が起きているのが男性アイドル市場だ。

ポスト覇権時代:「ジャニーズ衰退」がもたらした市場開放

数十年にわたり、ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)は日本の男性アイドル市場において、メディア露出、特にテレビ番組において圧倒的な支配力を維持してきた。しかし、近年の組織再編は、日本のエンターテインメント業界に地殻変動をもたらした。これまで同事務所のタレントが独占していたテレビの音楽番組やドラマのキャスティング枠が、他の事務所の男性グループにも開放されるようになったのである。この市場のパワーバランスの崩壊は、新たな競争原理が働き始めたことを意味しており、否定しがたい事実である 12

男性アイドル「戦国時代」の夜明け

この市場の開放を受け、「まさに今男性アイドルグループは戦国時代を迎えようとしている」という分析は、極めて的確だ 74。長年の静寂を破り、多様な出自を持つグループが、次世代の覇権を巡って激しい競争を繰り広げる時代が到来した。

この新たな「戦国時代」を象徴する主要な勢力は、日韓合同のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したJO1INI 14、アーティストSKY-HIが私財を投じて立ち上げた

BE:FIRST 13、そしてスターダストプロモーションの「EBiDAN」に所属する

超特急などだ 12。この新しい時代の競争の核心にあるのは**「パフォーマンスの能力主義(メリトクラシー)」**である。オーディション番組という公開の場でスキルを証明してデビューを掴んだJO1やINI、音楽性を前面に押し出すBE:FIRSTの成功が示すように、現代のファンは、歌、ダンス、ラップといった個々のパフォーマンス能力を厳しく評価する傾向にある 13。男性アイドル市場は、より透明性が高く、実力本位の競争が繰り広げられる、真の「戦国時代」に突入したと言える。

結論:だから、アイドルはやめられない

どうだろう。この25年間のめくるめくような変化の物語。

モーニング娘。やAKB48が築いた巨大な「帝国」の時代から、多様な価値観がぶつかり合った「戦国時代」へ。そして、常識を破壊する異端児たちの登場を経て、今はTikTokが新たな王者を戴冠させ、グローバルな戦略が複雑に絡み合い、そして新たな戦場では実力主義の旗が掲げられている。

アイドルグループの総数は、ご当地アイドルを含めれば史上最大レベルに達している 1。それは、選択肢が無限にあるということ。王道も、異端も、ロックも、ポップも、メジャーも、地方も、あらゆる輝きがすぐそこにある。

一つの「天下」を目指す時代は終わり、無数の「王国」が乱立し、共存し、火花を散らす時代が来た。こんなに面白くて、刺激的な時代は他にない。

だからこそ、アイドルシーンの動向から目が離せないのだ。

さあ、あなたもこの混沌(カオス)に飛び込んで、自分だけの「推し」という名の光を見つけてみてはいかがだろうか。この物語の次のページをめくるのは、あなたかもしれないのだから。

引用文献

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  2. 『2021年上半期(第16回)未発掘アイドルセレクト10』 『ご当地アイドル数・推移【2012年~2021年】発表 – ニュース | アイドル・ガールズポップ&ロック専門情報サイト「ガルポ!」, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.galpo.info/news/3110
  3. アイドルを1年間集計し続けたら、グループ1500組・6700人の情報を掌握していた|ろーだい – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/roudainet/n/nf2d35ff9a640
  4. 限界を越えたBiSHのオタクが人生について考える話|mikko – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/mikko794/n/n205026881dd1
  5. BiSH解散から1年。生き方を変えてくれたアイドルとの思い出を振り返る。 – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/rohendanwa/n/n1e7ba8fa0981
  6. BiSH × BiS – 【WACK看板グループ】音楽性・パフォーマンスの違いを徹底解説!, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ticketjam.jp/magazine/music/idol/62070
  7. LiVS『WARMiNG』BiSH影響下のパンク/ロックを歌う、渡辺淳之介の塾生がプロデューサーを務めるアイドルグループ | Mikiki by TOWER RECORDS, 7月 2, 2025にアクセス、 https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/41238
  8. なんだこの逸材は…。FRUITS ZIPPERとKAWAII LABの謎に迫る!|note図書館, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/notelibrary/n/n952ebb42fe2e
  9. 【2024年最新版】K-POPグループ日本人メンバー ボーイズグループ編, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ticketjam.jp/magazine/music/korean/93369
  10. 【2023年最新版】K-POPグループ日本人メンバー ガールズグループ編, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ticketjam.jp/magazine/music/korean/93655
  11. 総勢131人!羽ばたけ日本人K-POPガールズ!全紹介【最新2025年2月版】~青春という名のKPOP Vol.165|天豆 てんまめ – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/tenmame0720/n/n8933e632ebff
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  43. WACK代表 渡辺淳之介。BiSH解散直前、最後のインタビュー。普通の女の子から, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.thefirsttimes.jp/special/yabai/0006/
  44. FRUITES ZIPPERの人気について考察|SHO|AIマーケター – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/shopros/n/n339b540e5315
  45. わたしの一番かわいいところで話題のFRUITS ZIPPERを人気順に比較!グラビア進出メンバーはだれ? – ムーヴメントプレス, 7月 2, 2025にアクセス、 https://movementpress.jp/news/8512/
  46. 結成2年で武道館に立った「FRUITS ZIPPER」 アソビシステム代表が語る、ブレイク後も「チェキ会」を重視する理由 | ログミーBusiness, 7月 2, 2025にアクセス、 https://logmi.jp/main/management/330894
  47. FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)メンバーのプロフィールや魅力、経歴を徹底解説, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ticketjam.jp/magazine/music/idol/108923
  48. 世界で大注目の超ときめき♡宣伝部インタビュー「愛嬌とか全て含めて“令和一”!」「全女子の憧れ」, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.entax.news/post/202404241155.html
  49. 超ときめき♡宣伝部 “バズりの方程式”を自己分析 「最上級にかわいいの!」TikTok総再生回数 6億超え – デイリースポーツ, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.daily.co.jp/gossip/2024/06/04/0017730219.shtml
  50. 超ときめき♡宣伝部 – Wikipedia, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%82%81%E3%81%8D%E2%99%A1%E5%AE%A3%E4%BC%9D%E9%83%A8
  51. 超ときめき♡宣伝部の可愛さに心が救われる|ギンジロウ – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/otkymrnnaaaa/n/n1dc4a8d60f5c
  52. 最上級にかわいいの!で大ブレイク!超ときめき♡宣伝部の歴史&メンバープロフィール&おすすめ曲紹介 – NON-NO, 7月 2, 2025にアクセス、 https://nonno.hpplus.jp/editors/entertainment/200712/
  53. 超ときめき♡宣伝部「超最強」TikTok再生回数が10億超え!ラゾーナ川崎に3000人の観客集める, 7月 2, 2025にアクセス、 https://natalie.mu/music/news/629613
  54. 超ときめき♡宣伝部、知名度拡大と共に高まる“アイドル”としての自信 海外や横浜アリーナ公演へと突き進むグループの現在地 – Real Sound|リアルサウンド, 7月 2, 2025にアクセス、 https://realsound.jp/2023/05/post-1321422.html
  55. 超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」インタビュー|“ロックオン”してバズらせたポジティブな失恋ソング (3/3) – ナタリー, 7月 2, 2025にアクセス、 https://natalie.mu/music/pp/choutokisen11/page/3
  56. CUTIE STREET(きゅーすと)メンバーの年齢・メンカラ・人気曲をご紹介! – センイルJAPAN, 7月 2, 2025にアクセス、 https://birthdayadjp.shop/blogs/j-pop/cutie-street-member-profile
  57. 【かわいいだけじゃだめですか?】CUTIE STREETの魅力を徹底解説! – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/ryootalife/n/n1c164c712907
  58. CUTIE STREET メンバーのプロフィールや魅力、経歴を徹底解説, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ticketjam.jp/magazine/music/idol/121417
  59. CUTIE STREET | ASOBISYSTEM Co., Ltd. | アソビシステム株式会社, 7月 2, 2025にアクセス、 https://asobisystem.com/talent/cutiestreet/
  60. CUTIE STREET(キューティーストリート)を紹介! | 事務所!おすすめ楽曲!メンバー!など【キュースト】 | 地下アイドル戦線, 7月 2, 2025にアクセス、 https://liveidol.blog/group-cutiestreet/
  61. CUTIE STREETを見ていて、SNSの集客からファン化がエグすぎると思った話|望月優夢 – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/you_your_yumu2/n/n1e12f89b4724
  62. 【インタビュー】高嶺のなでしこ、5曲連続配信リリース続行中 幕張メッセ単独ライブに向けた覚悟と決意 | ORICON NEWS, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.oricon.co.jp/news/2393464/full/
  63. 全国約60万人が選んだ! 女性アイドルグループ1位に輝いたのは?(2021年版)【LINE調べ】, 7月 2, 2025にアクセス、 https://webtan.impress.co.jp/n/2021/10/27/41836
  64. アイドル大所帯化は気のせい?それとも事実?1980年代から2021年までのデビュー組を調査, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.thefirsttimes.jp/column/0000045560/
  65. 2024の”乃木坂”とアイドル新戦国時代~新たな夢へ~|あっす – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/noghin46/n/naba687bd3102
  66. シティポップが世界で再評価される理由 YouTubeの影響力とは? – コロブロ, 7月 2, 2025にアクセス、 https://columbusman-coloblo.com/the-influence-and-background-of-why-city-pop-is-being-re-evaluated-worldwide/
  67. 特集:昭和アイドル×シティ・ポップ – TOWER RECORDS ONLINE – タワーレコード オンライン, 7月 2, 2025にアクセス、 https://tower.jp/article/feature_item/2023/06/13/0705
  68. 古家氏が語る「衝撃だったKARAと少女時代の日本上陸」, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/h-kkd/entry-12467079128.html
  69. KARA – Wikipedia, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ja.wikipedia.org/wiki/KARA
  70. K-POP界で活躍・デビューした日本人メンバーまとめ, 7月 2, 2025にアクセス、 https://www.ragnet.co.jp/korea-japanese-artist
  71. K-POPの視点で見たアイドルグループのリアル——日韓合同プロジェクト「KJRGL」担当者が考察① – Cocotame, 7月 2, 2025にアクセス、 https://cocotame.jp/series/108554/
  72. 2025年デビュー予定のK-POP新人グループ特集! – センイルJAPAN, 7月 2, 2025にアクセス、 https://birthdayadjp.shop/blogs/k-pop/2025-kpop-debut
  73. 日韓の音楽コンテンツのグローバル展開, 7月 2, 2025にアクセス、 https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/record/62886/files/AA1271664X-18_13-25.pdf
  74. ボーイズグループ戦国時代(マレーシア・インドネシア・フィリピン)|未設定 – note, 7月 2, 2025にアクセス、 https://note.com/innervision_dai/n/n959c25ae2586
  75. 日本の男性アイドルグループの一覧 – Wikipedia, 7月 2, 2025にアクセス、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
  76. 【2024年】推し活の歴史をひもとく!最新の推し活市場の実態&今後の推移予想も, 7月 2, 2025にアクセス、 https://birthdayadjp.shop/blogs/birthday-ads/2024-oshikatsu-research
  77. JO1•BE:FIRST•INI•&TEAM…人気や立ち位置がよく分かる!ボーイズグループ特集の内容が面白い!【日経エンタテインメント!】 – YouTube, 7月 2, 2025にアクセス、 https://m.youtube.com/watch?v=Tq0rAGWJ9FE